2020.11.30
外出機会の激減した2020年も、残すところあとひと月となりました。
今年はうちで過ごす時間が増えたために、
断捨離に精を出された方も多かったのではないでしょうか。
とはいえ、年末にむけて更に断捨離、大掃除に拍車がかかりますね。
長年、箱にしまいこんでいたもの。
処分する前にちょっと目をとめてみてください。
意外に日々の生活を楽しませてくれたり、豊かにしてくれるものが見つかるかもしれません。
年月がたてば趣味も好みも価値観もライフスタイルも変わって当然です。
昔は不要だったものが、今は愛おしく感じられたりもするものです。
わが家にもありました、そんなものが。
マンションの白い壁にちょっと飾ってみたり、チェストの上に置いてみたり。
季節ごと、催事や歳時に合わせて装飾を変えてみたり。
大掛かりなリフォームや模様替えでなくても、
室内インテリアの楽しみ方はこんなところにもあります。
『経年美化』という言葉をお聞きになられたことがあると思います。
時が経ち、使い続けることで馴染み、いい意味で風合いや味わい深さが増すことをいいますが、
例えば、無垢材や漆も色つやが出て雰囲気が変わっていきますし、
ペルシャ絨毯は踏まれることによって色味が良くなり、美しくなっていくのだそうです。
最近は、お皿なども金継ぎをして修復しながら大事に使っている若者が増えているという話も聞きます。
皆さんの周りにある一見古びたものも修復し、繰り返し使ってみませんか。
きっとその物への愛着が増し、大切さが実感できるはずです。
(Photo by H.T.)