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マンションのリノベーション

2020.04.28

新型コロナウイルス感染予防対策で、今年のゴールデンウィークは『STAY HOME 週間』。
家で録画を見たり、本を読んだり、家族と過ごしたり・・・
それにしても長いゴールデンウィーク、さすがに持て余してしまいますよね。
今回はこんな時こそ構想を練りたいリノベーションのお話です。

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アンティークの建具を使ったり、珪藻土の壁をDIYしたり・・・
『とにかくピカピカに仕上げたくない』というのをコンセプトに、首都圏で築44年の中古マンションを購入され、
総面積約65㎡の1LDKを2LDKに見事にリノベーションされたお宅の例をご紹介します。
ご意向は工務店側にはなかなか伝わりづらく、かえってお高くついてしまったのだそうですが、
心地よい空間作りのためにインテリアや備品の一つ一つにもこだわり、
総費用約1,000万円かけて、納得のいく居住空間を実現されました。

 

IKEAのキッチン、収納、洗面台や玄関のタイル、床のフローリング材、アクセント板壁、
ダウンライト以外の照明器具、タオル掛け、ペーパーホルダー、手すり、
アンティークの内窓、収納部分の一枚板の天板。
これらは全て、業者任せにしないで、施主であるお客様が厳選されて持ち込まれたものです。
IKEAのものは、設計士さんに依頼するときから条件に入れてあったのだそうですが、
工務店の二代目社長には渋い顔をされたようです。
やはり、いつも使い慣れている国産の製品の方が規格化されていて、施工しやすいからですね。
「自分でプランニングするのも結構大変でしたし、IKEAのキッチンは万人にはお薦めしません。」と奥様。
以下、いただいた画像と共にコメントをご紹介します。

 

 

廊下側から入口ドアを撮った写真。
少しでも広く感じるようにIKEAの大きな鏡を設置。
左奥は前住人手作りの下駄箱ですが、アンティークのガラスが気に入ったので残してもらいました。
玄関床は名古屋モザイクタイルのショーウインドウで見て気に入ったスペイン製タイル。

 

 

北側寝室から見たウォークインクロゼット。

 

 

DIYで塗った珪藻土の壁。6畳ほどの部屋ですが、2人で5日かかった計算になります。

 

 

古いホテルの洗面所のイメージでIKEAの洗面台と収納、ミラーを組み合わせて。
洗面所と寝室入り口のドアは、元々あった木製のドアを塗り直してサイズ調整して再利用。
洗面用のシンクと水栓はメンテナンスを考慮して国産の製品を採用。
但し、シンクだけはこだわって陶器に。

 

 

リクシルのユニットバス。
パイプ部分にあった無駄な空間を狭め、廊下側に奥行き25cmほどの収納を作ることができました。

 

 

真ん中の洋室にも採光が欲しかったので、間仕切りに内窓を作り、その下部には高さ1mほどの収納を作りました。
窓は、古いお屋敷を解体した時に出た建材を扱っている葉山の骨董店で入手。
収納はお布団が入るサイズ110×80cmで、その骨董店にあった杉の一枚板の座敷机の天板部分を利用。
天板裏側の反り防止の木も、外さずそのまま使っています。

 

 

古い窓の塗装ははがれている所もありますが、敢えてそのままに。
それに合わせて、角の柱や窓枠等は全て、木目の浮き出る拭き取り仕上げに。

 

 

リビング側から中央の洋室を見たところ。アンティークの錠前。

 

 

キッチンには換気扇用の大きなダクトを隠す際にできた空間を生かして、棚を作ってもらいました。
グラスやマグカップくらいは置けそうです。

 

 

トイレは配管の位置が変えられなくて最小限の空間になりましたが、
敢えてペーパーホルダー等の小物は量感のあるものをネットで購入して取り付けてもらいました。

 

 

リビングの掃き出し窓の両側にある壁には、板壁を張ってもらいました。
これはオーク材のフローリング材に名栗加工を施したもの。
フローリングを施主支給した際、その会社でオーダーできました。

 

 

リビングにはキッチンとお揃いのIKEAの収納。
木に合う、グレイッシュなグリーンが気に入って。

 

以前、伊豆の家を建ててもらった工務店の棟梁(一代目社長)が、
今回もほとんど一人で面倒な造作も嫌がらずにやってくださったとのこと。
有り難いご縁にも恵まれました。
しかし、棟梁もなんと御年80歳とか。
木の良さや手仕事の価値を知る職人さんが段々といなくなられるのは、何とも寂しい限りです。

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いかがでしたか?
リノベーションの面白さを少しでもお伝えできましたでしょうか?
この前代未聞のGWが、私たちひとりひとりに真の豊かさとは何かを考えるきっかけになること願って・・・

 


 
4月某平日昼過ぎの、都営地下鉄車内にて。回送車でも当駅止まりでもなく・・・
(リノベ部分を除くPhoto & Text by Hikari Toki)