台風被害に遭われた方々へ、心よりお見舞い申し上げます。|豊島区駒込の不動産コンサルティングは株式会社駒光へお任せ下さい。

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台風被害に遭われた方々へ、心よりお見舞い申し上げます。

2019.10.30

 

地球温暖化の影響もあり、近年、想定外の自然災害に見舞われている日本列島。
強大な台風に伴う暴風雨、想像を絶する降水量は、
土砂災害や河川の氾濫、浸水を巻き起こし、
多くの人命を奪い、建物やライフライン、人々の暮らしに致命的な被害を与えました。
亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りすると共に、
被災者に一日も早く平安な暮らしが戻りますよう、切望致します。

実害に及ばなくても、都心でも避難勧告が出されたエリアも多く、
不安な時を過ごされた方も多かったと思います。
珍しく食料や水、簡易トイレ、養生テープなどを買い込むお客さんが行列し、
10月11日金曜日の午後から夜にかけて、
コンビニ、スーパーの陳列棚は空っぽになりました。

私も自宅マンションの窓ガラスが飛来物で割れて飛散しないように、
内側からも段ボールを張り、テープで留めました。
もちろん、よそ様にもご迷惑がかからないよう、ベランダのものは、
物干し竿、観葉植物、園芸用品、掃除道具、荷物運搬用の台車、置物ほか、
全て室内に移動しました。
万が一の時に備えてお風呂に水を張り、
カセットコンロ、ラジオ、ろうそく、懐中電灯など、防災用品を用意し、
トイレの水の逆流には水嚢を作って対処しました。
マンション12階に住む我が家では夜中に逆流が起こり、これが大変役に立ちました。
大きめのスーパーの袋などに水と空気を入れて膨らませ、便座の中に入れるだけで収まりました。
それでも河川氾濫の避難勧告が出続けていましたので、本当に不安な一夜を過ごしました。

これからの時代は、地震はもちろん、普段からあらゆる災害を想定して、
ハザードマップや避難場所の確認などとともに、
最低限の準備をしておくことは大事です。
そして正しい知識と情報の収集、これが明暗を分ける鍵になるように思います。

タワーマンションの問題もあらたに浮上して参りました。
タワマンとは、一般的に高さ60メートル以上、もしくは20階建て以上の高層マンション。
1990年代後半から増え始め、近年大幅に増加しています。
ロケーションのよい高層階は人気も出て、上層階は即日完売状況です。
建築基準法では、60メートル以上の建物を建てる場合は地震波での変化を厳しく検証し、
基準値以上の風速に耐えられる構造にすることが義務付けられています。
ただし、これまでは水害について一律に求められる基準はなく、
大半のタワマンは、スペースの有効利用のため、配電盤が地下に設置されてきました。

このため、この度の台風19号で浸水したタワマンは、
地下にある配電盤が浸水で壊れ、停電と断水が続いて、
住民はエレベーターの止まった高層階からの一時避難を強いられることになったのです。
高齢者、介護者、病気や怪我をしている人、妊産婦、小さなお子さん、障害者の方もお住まいです。
これからハイリスク・エリアのタワマンは、地震対策と同様に浸水対策の強化、
また地上に配電盤を置くといった設計も考えるべき時代になったのかもしれません。

全てがこれまでには考えられなかった想定外の事象ですが、
災害時の危機管理が本当に大事な時代に突入しました。
これからも、できる限り安心安全な住まいを斡旋、提供する不動産会社として、
より確かな知識と情報をお客様にお伝えしていければと思っています。

 

 

 

 

 

 

(photo by Hikari Toki)