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オリンピックと平和を考える8月

2019.08.28

今年は春先から低温が続いていましたので、
梅雨明け後の急な高温多湿に体がなかなかついていかず、
気温のわりに厳しい夏となりました。

来年の東京オリンピックは、ちょうど梅雨明け猛暑の時期です。
コンクリートとアスファルトに囲まれた、都会ならではの息苦しいほどの蒸し暑さ。
はたして大丈夫でしょうか?
アスリートのみならず、国内外からの観客の熱中症対策、
さらにそれに伴う救急搬送手段や医療関係者、医療機関の確保は、
日常的に搬送される怪我人や急病人への対応にも支障が出る可能性があります。

地球温暖化がすすむ昨今、湿度の高いトウキョウでの真夏のオリンピックは無謀です。
秋にシフトできないのは、IOCが最大の収入源である米国のテレビ放映料を当て込んでいるためだとか。
米国では秋になるとバスケットボールやアメリカンフットボールなど人気プロスポーツが目白押し。
そのため、メディアが閑散期の夏にオリンピックの開催を要求しているのです。
巨額の金銭が動いて、年々華美になっていくオリンピック。
経済効果優先のために、選手はもちろん、人々の健康が犠牲になっては本末転倒です。
今後も温暖化はおさまりそうにありません。
開催にお金がかかれば、候補地も限られてきます。
近い将来、オリンピックの開催時期と予算が再検討されることを願ってやみません。

そんなことを気にしながら過ごしたこの8月も、あとわずか。
夏のオリンピックでひとつだけ期待できることは、
広島、長崎の原爆記念日を大会期間中に迎えることです。
唯一の被爆国である日本から世界中に、平和の尊さを発信できる貴重なチャンスです。
国を超えてスポーツを楽しめる喜び!
この平和が恒久に続くよう、
全世界が決意を新たにする大会になることを心から切望します。

 

 

 

 


(Photo by Hikari Toki)